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【市況】東京株式(大引け)=143円高、朝安後切り返すも商い低調

日経平均 日足チャート 「株探」多機能チャートより
 週明け22日の東京株式市場は朝方安く始まったものの、その後は押し目買いが入り切り返しに転じた。ただ上値では戻り待ちの売りも厚く、前場後半以降は伸び悩む展開となった。

 大引けの日経平均株価は前週末比143円88銭高の1万6111円05銭と反発。東証1部の売買高概算は20億3748万株、売買代金概算は2兆581億1000万円。値上がり銘柄数は1256、対して値下がり銘柄数は588、変わらずは96銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前週末の欧米株が総じて軟調だったことや、外国為替市場でドル安・円高が進行したことを受け、寄り付きはシカゴ日経平均先物の清算値に追随するかたちで売りが先行した。しかし、その後は押し目買いに切り返す展開。円高が一服し、中国・上海株市場が高く推移したことや、NY原油先物価格が時間外で上昇したことなどもあって買い安心感が強まった。しかし、上値を買う動きは限定的だった。今週末のG20の結果を見極めたいとの思惑が手控えムードにつながっている。売買代金も盛り上がりを欠き、2兆円台はキープしたものの今年に入り最低水準となった。

 個別では、ファナック<6954>が堅調、JAL<9201>も大きく買われた。任天堂<7974>、花王<4452>も上昇した。サイバネットシステム<4312>、gumi<3903>がストップ高となったほか、日本金属<5491>、井関農機<6310>などの低位株も物色人気を集めた。ラウンドワン<4680>、トレンドマイクロ<4704>の上げも目立つ。

 半面、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが軟調、セブン&アイ・ホールディングス<3382>が安かったほか、国際石油開発帝石<1605>も値を下げた。セイコーホールディングス<8050>、ゆうちょ銀行<7182>も値を下げた。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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