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【材料】ブレインパッドが大幅高、AI関連のキーカンパニーとして浮上

 ブレインパッド<3655>が大幅高、前週から底値圏離脱の動きに移行していたが、足もとは25日移動平均線との下方カイ離を一気に埋めてきた。

 同社は統計学的手法を強みとするデータ分析技術で実績を重ねており、人工知能(AI)分野の研究で先駆している。人間の脳を模したニューラルネットワークを駆使するディープラーニング(深層学習)技術などの研究開発を進捗させ、同分野での活躍が期待されている。

 昨年秋には、テキストなどのデジタルデータを独自のアルゴリズムで解釈する自然言語処理エンジン「マインドプラス」の提供を開始したことで注目を集めた。また、IoT(インターネット・オブ・シングス)普及が加速するなか、日本マイクロソフトと東京エレクトロンデバイスが設立したIoTビジネスの普及と拡大を目的とする「IoTビジネス共創ラボ」にも立ち上げ段階で参加している点はポイント。今後同団体への協力企業は急速に広がりをみせることが予想されている。

 ブレインパッドは、15年7~12月期営業損益が従来予想の4000万円の赤字から6500万円の黒字に上振れするなど業績面でもポジティブな流れにある。日本IBMとソフトバンクが人工知能(AI)「Watson」の日本語版提供で連携したことを契機に、AI関連が再度テーマ性を帯びるなか、関連有力株として物色資金が向かいそうだ。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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