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【特集】【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家株道氏:私が信用取引で大失敗した理由


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家株道氏(ブログ「株道?人に教えたくない私の相場帳?」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2016年2月19日15時に執筆

私はかつて、先物と信用取引で1,800万円を失いました・・

年明けからの大暴落で運用資金が目減りし、残された少ない元手を信用取引でレバレッジを掛け運用してみたいと思われている方もいるかもしれません。窮地にいる時の一発逆転の誘惑は蜜の味ですが、一度冷静になりましょう。自分で失敗しないとわからないこともあります。「親父の助言は聞かない」それも人生ですが、先人の失敗は貴方も辿る道かも知れません。

私が信用取引で大失敗してしまった理由は、今となれば明確です。最終的に貴方が信用の世界へ足を踏み入れてしまっても、許容内で運用し、以下のことをパソコン画面脇に貼ってトレードすれば、致命傷は免れるはずです。


■「私は信用枠全力投資をしてしまった」

信用取引は元手に3倍までレバレッジを掛けることができます。つまり100万円で300万円の取引ができる訳です。この300万円の信用枠で目一杯の取引をした場合、-14%下落しただけで「追証(追加証拠金)」が発生します。過去の大暴落一日でアウトです。

仮に、この信用枠を保証金と同額の100万円で売買していれば、買値より80%超の下落がない限り、追証にはなりませんでした。

そんなことも知らずに当時の私は、追証を受け、パニックに陥り、口座に追加証拠金を振り込み続けました。
(現物株で証拠金を担保している場合は、その株価変動で、追証値も変動します)


■「私は逆張りをしていた」

信用取引には6ヶ月という返済期日があります。底値を狙う「逆張り」は日柄が必要で、回復に時間がかかるのです。返済期日で強制決済される信用取引は短期勝負すべきであり、即結果が出る「順張り」が鉄則なのです。

こんなことも知らずに当時の私は、大きな上昇値幅取りを信じて逆張りのナンピンを繰り返していました。


■「私は損切りをしなかった」

正しくは、できなかった、と言うべきでしょうか。自分では底値を拾っていると信じている訳ですし、損切りすれば、元手が減って信用資金枠も減少するので、二重の意味で損切りを躊躇していました。その内、どんどん損失が膨らみました。何百万の損切りなど一般人にできるはずもありません 。

そんなことも知らずに、現物取引同様に、持っていれば買値に戻る、まだ返済まで4ヶ月もあるじゃないかと現実逃避していた私は浅はかでした。


○相場の正体をもっと知りたい方へ。

「無知」は、相場では「損失」に間違いなく直結します。株道ブログは、地獄にいた当時の私を救うつもりで綴り続けている魂のブログサイトです。もし、このようなブログと指南書があの時、私の手元にあったなら、私の損失は1,800万円まで追い込まれずに済んだでしょう。「株道」も存在していない。当時、相場は鬼だらけ。仏はいませんでした・・。

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執筆者名:株道
ブログ名:株道?人に教えたくない私の相場帳?

《NO》

 提供:フィスコ

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