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【市況】中小型株は相対的に底堅く/ランチタイムコメント


 日経平均は大幅反落。360.57円安の15836.23円(出来高概算10億9000万株)で前場の取引を終えている。18日の米国市場では、原油相場の荒い値動きや、経済協力開発機構(OECD)による世界経済見通しの引き下げで世界経済の減速懸念が強まったことが嫌気されて、NYダウは反落。シカゴ日経225先物清算値は16000円を下回るなか、利食い優勢の展開となった。
 その後も原油先物相場が時間外で弱い動きをみせたほか、為替市場では1ドル112円台の円高に振れていることが嫌気され、断続的なインデックス売買の影響から下げ幅を拡大させている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1600を超えており、全体の8割を超えている。セクターでは空運、不動産が上昇。一方で、昨日強い動きをみせていた鉱業、石油石炭、非鉄金属など、資源関連が軟調。

 原油相場の動向に振らされる展開となっているが、想定されていたことでもあり、失望といった流れにはなっていないだろう。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、トレンド<4704>、ソフトバンクグ<9984>、ファナック<6954>、京セラ<6971>、TDK<6762>といった指数インパクトの大きい値がさが重しであり、後場も弱い値動きになりそうだ。
 一方で、東証2部、マザーズ、JASDAQ平均は想定的に小幅な下げにとどまっている。マイナス金利導入により、個人マネーはリスク資産にシフトしてきていると報じられているほか、最近のソフトバンクグ<9984>効果等もあり、個人の中小型株物色は活発であろう。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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