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【市況】東京株式(前引け)=円高受け主力株中心に売り膨らみ、急反落

 19日前引けの日経平均株価は前日比360円57銭安の1万5836円23銭と急反落。前場の東証1部の売買高概算は10億9392万株、売買代金概算は1兆320億9000万円。値上がり銘柄数は194、対して値下がり銘柄数は1680、変わらずは63銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場は、売り先行で始まりその後も次第安の展開となった。前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数ともに4日ぶり反落となったことや、為替が取引時間中にドル安・円高に振れたことなどを嫌気して、主力輸出株中心に目先の利益を確定しようとする動きが広がった。国内企業の17年3月期業績に対する不透明感が意識されるなか、利益下押し要因となる為替の動きに神経質な展開が続いている。きょうは週末でポジション調整の手仕舞い売りも下げを助長、G20を来週末に控え、これを見極めたいとの思惑も買いを手控えさせている。

 個別ではソフトバンクグループ<9984>が安く、村田製作所<6981>、日本電産<6594>も売られた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも安い。日本写真印刷<7915>が急落、トレンドマイクロ<4704>が大きく値を下げ、国際石油開発帝石<1605>、東京製鉄<5423>の下げも目立っている。

 半面、日本CMK<6958>、サイバネットシステム<4312>が大きく買われ、日本エンタープライズ<4829>はストップ高となった。東京建物<8804>が物色人気となり、カプコン<9697>、ダブル・スコープ<6619>なども上昇した。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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