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【材料】クボタが大幅続伸、16年12月期は増収増益予想、米系大手はポジティブ視

 クボタ<6326>がカイ気配スタートし、大幅に3日続伸。16日引け後、16年12月期の連結業績見通しを発表した。売上高は1兆7500億円(前期は9カ月の変則決算で、12カ月換算ベースでは前期比3.6%増)、営業利益は2350億円(同5.4%増)の見通しを示し、好感されているようだ。

 国内市場では、機械部門は横ばいとなるものの、水・環境部門が堅調に推移し、国内売り上げは増加する見通し。海外市場では、機械部門が北米、欧州、アジアのいずれの地域でも拡大するほか、水・環境部門も前年同期を上回り、海外売り上げも増加する見通し。為替の悪化を増収効果などで補い、営業増益を確保する見込み。業績見通しにおける想定為替レートは、ドル・円が115円、ユーロ・円は130円としている。

 ゴールドマン・サックス証券は、営業利益は同証券予想2500億円を下回るものの、為替前提の差異を考慮すれば概ね想定線とリポートで解説。最終需要や為替を始めマクロ環境が不確かな現在の市場環境において、15年12月期(12カ月換算ベース)に対し約5%の物量増と5%増益を狙う営業利益を同社が新計画として掲げたことはポジティブに捉えられるとの見解を示して投資判断は「買い」を継続、目標株価は2100円から1950円へ調整している。
《MK》

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