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【市況】ソフトバンクグのストップ高と銀行株上昇がセンチメント改善につながる【クロージング】


16日の日経平均は小幅に続伸。31.85円高の16054.43円(出来高概算31億5000万株)で取引を終えた。前日に1000円を超える上昇となった反動もあり、日経平均株価は反落して始まった。一方で、自社株買いを発表したソフトバンクグ<9984>がストップ高をつけて日経平均をけん引。日銀のマイナス金利が適用される中、銀行株は売られ過ぎに対するリバウンドの流れに向かったことが安心感につながった。その他、上海指数が堅調なほか、時間外の原油先物相場も上昇していることなども投資家のセンチメントを明るくさせており、日経平均株価の上げ幅は一時300円を超える場面をみせた。大引けにかけては短期資金によるポジション調整から上げ幅を縮めたが、16000円をキープして取引を終えた。

日経平均は一時16300円を回復した。その後は上値を抑えられる格好とはなったが、1月安値水準での攻防であり、利食いも出やすい水準である。それよりも、ソフトバンクグ<9984>がストップ高で張り付いたほか、マイナス金利が適用されるなか、銀行株が改めて嫌気されるというよりも、売られ過ぎの修正に向かった流れは、市場全体のセンチメント改善につながろう。自律反発の域ではあるが、底堅さが意識されてくるようだと、節目の17000円や25日線辺りへのリバウンドは早そうである。

ただし、原油相場の動向や中国の景気動向への不安感は根強く、これらを踏まえての底堅さが見られるかを見極める必要はあるだろう。

《AK》

 提供:フィスコ

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