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【市況】ソフトバンクグや輸出関連、金融株の動向に関心/オープニングコメント


 16日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうである。15日の米国金融市場はプレジデンツデーの祝日で休場となっており、海外勢のフローは限られる。欧州市場は日経平均が大幅高となった流れを引き継ぎ、軒並み堅調に推移した。また、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が同日の欧州議会での証言で、追加緩和策の可能性を強調したことも買い安心感につながっていた。

 欧州市場の上昇やドラギ総裁の議会証言などは材料視されるが、前日に今年最大の上げ幅を記録し、節目の16000円を回復していることもあり、戻り待ちの売りも出やすいと考えられる。春節明けの上海指数は小幅な下げにとどまっていたが、中国では国内の銀行の不良債権比率がリーマンショック以来、7年ぶりの高水準とも伝えられており、改めて警戒されそうである。

 一方で、ソフトバンクグ<9984>は、今後1年間に5000億円、1億6700万株(発行済み株式数の14.2%)を上限に自社株買いを実施すると発表した。指数インパクトの大きい同社の株価対策が、日経平均を下支えすることになろう。その他、円相場は1ドル114円60銭辺りと円安に振れて推移しており、輸出関連等の戻りが持続するかが注目される。

 さらに、きょう16日から日銀は、金融機関から預かっている当座預金の一部にマイナス金利を適用する新たな金融政策を始める。改めてメガバンクなど金融株の動向を見極める必要がある。
《AK》

 提供:フィスコ

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