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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は113円台で推移か、欧米株高や原油反発を好感して円売り継続へ


12日のドル・円は、東京市場では113円02銭まで買われた後、株安を嫌って一時111円67銭まで反落。欧米市場でドルは一時113円54銭まで買われており、113円21銭でこの日の取引を終えた。

本日15日のドル・円は113円台で底堅い動きを続けるか。原油先物の大幅反発や欧米株高を好感してリスク選好的な円売りは継続する見込み。中国本土株が強い動きを見せた場合、ドルは114円近辺まで上昇する可能性がある。

15日発表される日本の10-12月期国内総生産(GDP)速報値は前期比年率-0.8%程度になると予想されている。製造業の生産活動が低下していることや個人消費の弱含みが要因とみられている。製造業の生産活動の低下は新興国経済の減速に起因するものとみられており、外的要因か。個人消費の弱含みについては賃金上昇が抑制されていることが主な理由との見方が多い。

10-12月期GDPのマイナス成長は国外要因とするならば、日銀の金融政策だけで対応することは難しい。日本銀行は1月29日にマイナス金利導入を決定したが、経済成長の鈍化に対応した措置ではなく、物価上昇率2%の早期実現や円安促進が主な目的であるとみられている。しかしながら、マイナス金利導入後に円高が急速に進んだことで1-3月期の経済成長に影響を及ぼす可能性が浮上している。日銀は金融政策面で今後難しい対応を迫られそうだ。

《SY》

 提供:フィスコ

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