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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2016年2月12日

 今週の日経平均終値は14952円61銭、前週末比1866円98銭安でした

 日経平均の週間の値下がり幅としては2008年10月10日の週(▲2661円)以来のもので、まさしく当時にあったリーマンショック級の下げを今週は演じています。材料はともかく値動きだけで見るとリーマンショック時がとても参考になるのですが、当時の足取りを追うと、先の大幅安が概ね下げの勢いのピークとなり、その後2週間程度下値往来を続けてから底打ち反転(1番底)、大きなリバウンドにつなげました。上げでも下げでもいっぺんに大きな進展をみせてしまうと相場が伸び切ってしまうのは常であり、反動もそれに合わせて大きくなります。今回がそのようになるかはまだ不明ですが、週間の下げ幅としてはかなり匹敵するものでなかなか見られるものではありません。仮に日経平均が下値の大きなフシ目が集中する1万4000~4500円のゾーンに来週突入するなら、短期的には買い場になる可能性が大きいと考えます。日経平均の下値1万4000円は円相場が100~105円の時代でも守ってきた下値抵抗ゾーンであり、2013年7月から2014年10月まで形成した日経平均の長期ボックスゾーンの下限にもあたります。加えて短期的なテクニカルでは25日、75日、200日移動平均線からのマイナスカイリ率も過去最大値に接近中。下値での出来高も増加中で目先のクライマックス条件を満たしつつあります。なにぶんにも複雑な海外要因が絡んでいますので簡単には行かないかもしれませんが、日経平均が来週にそうしたゾーンに入るならいったんは買い場となるかもしれません。(ストック・データバンク 編集部)

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