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【市況】日経平均寄与度ランキング(大引け)~日経平均は大幅に3日続落、ソフトバンクGが急落し値下がり寄与トップ


12日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり7銘柄、値下がり217銘柄、変わらず1銘柄となった。

日経平均は大幅に3日続落。11日の海外市場では、欧州主要銀行の業績悪化懸念が強まったほか、米国では前日のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を受けて海外経済や米景気動向に警戒感が広がった。こうした海外株安に加え、為替市場で一時1ドル=110円台まで円高が進んだこともあり、日経平均は287円安からスタートすると約1年4ヶ月ぶりに15000円を割り込んだ。黒田日本銀行総裁が安倍首相と会談したことが伝わると後場下げ渋る場面も見られたが、大引けにかけて再び弱含み本日の取引を終えた。

大引けの日経平均は前営業日比760.78円安の14952.61円となった。東証1部の売買高は47億416万株、売買代金は4兆1833億円だった。業種別では、3営業日連続で全33業種がマイナスとなり、海運業、その他金融業、証券が8%を超える下落となった。一方、パルプ・紙や電気・ガス業は相対的に小幅な下げにとどまった。

値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はKDDI<9433>となり、2銘柄で日経平均を約99円押し下げた。ソフトバンクGが10日に発表した第3四半期決算は市場コンセンサスをやや上回ったものの、相場全体の地合い悪化に押され9.5%安と急落した。日経平均構成銘柄の下落率トップは長谷工<1808>で10.9%安。第3四半期決算は市場コンセンサスを上回ったが、一部ではマンション市況の先行きが不透明との指摘も見られた。

一方、値上がり寄与トップは京セラ<6971>となった。一部外資系証券会社の投資評価引き上げが観測されており、売買代金上位では逆行高となった。値上がり寄与2位のサッポロHD<2501>は10日引け後に15年12月期決算を発表しているが、市場コンセンサスを上回る16年12月期の業績計画がポジティブ視された。サッポロHDが4.4%高で日経平均構成銘柄の上昇率トップ、京セラが3.6%高で同2位だった。


*15:00現在


日経平均株価  14952.61(-760.78)

値上がり銘柄数  7(寄与度+14.61)
値下がり銘柄数 217(寄与度-775.39)
変わらず銘柄数  1

○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<6971> 京セラ 4690 164 +12.87
<2501> サッポロHD 520 22 +0.86
<6103> オークマ 750 15 +0.59
<3863> 日本紙 1876 34 +0.13
<5101> 浜ゴム 1572 6 +0.12
<3865> 北越紀州 657 1 +0.04
<5413> 日新鋼 1256 1 +0.00

○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<9984> ソフトバンクG 4164 -439 -51.66
<9433> KDDI 2718.5 -203 -47.78
<6954> ファナック 15410 -775 -30.40
<4523> エーザイ 6864 -520 -20.40
<6988> 日東電 5215 -505 -19.81
<6367> ダイキン 6897 -447 -17.53
<7203> トヨタ 5710 -417 -16.36
<4503> アステラス薬 1497 -81.5 -15.99
<4704> トレンド 3920 -365 -14.32
<3382> 7&I-HD 4424 -361 -14.16
<6762> TDK 5330 -350 -13.73
<7270> 富士重 3472 -345 -13.53
<7267> ホンダ 2736.5 -159.5 -12.51
<4452> 花王 5384 -317 -12.44
<4063> 信越化 5182 -316 -12.40
<4324> 電通 5190 -280 -10.98
<4507> 塩野義 4328 -270 -10.59
<7733> オリンパス 3795 -270 -10.59
<4901> 富士フイルム 3909 -266 -10.43
<6902> デンソー 3890 -256 -10.04

《NH》

 提供:フィスコ

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