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【材料】【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家ゆたぽん氏:株取引で大切なことは「上手な負け方」


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家ゆたぽん氏(ツイッター:@yutanpo104 )が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2016年2月10日11時40分に執筆

株取引をするにあたって大切なこととは何か。はじめに、一概にこれだというものはありませんし、手法によって様々だと思います。正解はわかりません。

私自身、3年ほど前にある凄腕トレーダーさんにお会いするまでは、これというものはありませんでした。
今回は、私がその凄腕トレーダーさんから聞いたお話の中で印象に残った言葉を紹介させていただきます。

「いかに上手に負けるか」

株の勝ち方を知りたい人は多いですよね。短期間で勝ちたい、テンバガー株(10倍になる株)を当てて大儲けしたい・・・このような考えは否定しません。それは、株取引をするにあたって原動力、モチベーションになるものです。

しかしながら、思わぬ方向へ株価が動いた際にどうするのかを考えておかないと、今年の大発会からのような急落(大発会高値18951円から1/21安値16017円の値幅にして2900円の下落)があったときに、証券口座を見るのが嫌になるような損失を抱え、パニックまたは現実を直視できない状態に陥ってしまう危険性があります。

例えば、大発会からレバレッジをかけた身の丈以上の取引で指数や個別銘柄を買い込んで握り続けていたらどうでしょう?今回のような急落ではたちまち致命傷を負うか、最悪の場合、市場から退場しているかもしれません。

では、〇%の含み損になったら一旦ロスカットして様子を見るという選択肢を持てていたらどうでしょう?失敗を認め損失を受け入れ、生き残っていれば、いつか必ずチャンスはきます。実際に、今回も早い判断で様子を見ることができ、口座の余力とメンタルにゆとりのある投資家は、1/22の大幅反発~1/29日銀の新たな金融政策発表までのリバウンド局面(安安値1/21の16017円から高値2/1の17905円で値幅にして1900円)で大きく利益を上げるチャンスがありました。

世界的著名投資家のウォーレン・バフェット氏の言葉に「ルール1.絶対に損をしてはいけない。ルール2.(絶対に損をしてはいけないということ)を忘れるな。」という言葉があります。この言葉には、含み損が発生しても耐え続けてプラス転換するまで辛抱しろということではなく、<儲けることよりも損をしないことがずっと重要だ>という意味合いが含まれているのではないでしょうか。

人間は完璧ではないですし、必ずミスや過ちを犯すものですから、株取引においても損をしないということは不可能です。それなら、自分なりのルールをしっかりと持って、<上手に負ける方法>を身に付けたいものです。

アベノミクススタート以降の《何でも握っていれば助かる相場》は、2015年夏のチャイナショック、2015年12月のFRBによる利上げによって、終焉を迎えていると個人的には考えております。今後のパフォーマンス向上のためにも、「勝ち方」を考える時間の少しでも、「負け方」を考える時間に変えてみてはいかがでしょうか。


追記
2/10前引け現在、日経平均は直近安値を割り込む展開となっています。内部外部の様々な要因で株価は動きます。この中で、右往左往して往復ビンタで損失を出すのではなく、ゆとりと信念をもって行動することが最も大切であると個人的には感じております。

※外部要因、個別要因が刻々と変化していきますので当然、全ての銘柄に当てはまるわけではありません。ご自身の判断で参考にしていただければ幸いです。

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執筆者名:ゆたぽん(ツイッター:@yutanpo104 )

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 提供:フィスコ

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