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【経済】1月「チャイナリスク」関連倒産は3件、負債総額45.7億円=東京商工リサーチ


信用調査会社の東京商工リサーチは8日、16年1月の全国企業倒産状況を発表し、
「チャイナリスク」関連の倒産が3件となったことを明らかにした。14年1月の集計開
始以降、1月として前年同月と並んで最多タイとなっている。負債総額は45億6600万
円で、1月として過去最多を記録。歴代ランキングでも14年11月、15年10月の60億
9800万円に次ぐ過去6番目の負債規模だった。うち最大のテラマチは負債が26億600万
円に上る。  一方、倒産には集計されていないものの、事業停止や破産準備中など
の「実質破綻」は3件(前年同月は1件)発生。両者を合算したチャイナリスク関連破
綻は6件となり、1月としては集計開始以来、過去最多を更新した。


日本企業はこれまで、中国の高い経済成長率に魅力を感じ、投資計画を立ててき
た。東京商工リサーチは、多額投資の回収は長期間に及ぶため、中国の急激な景気減
速に伴い投資リターンが想定よりも大幅に下回った場合、耐え切れず倒産する企業が
続発しかねないと指摘。このため、今後もチャイナリスク関連倒産は、前年を上回る
水準で発生する可能性があると分析した。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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