市場ニュース

戻る
 

【市況】9日の株式相場見通し=欧米株安と円高進行を受け反落

 9日の東京株式市場は、前日の欧米株式市場が軟調推移となったのに加え、外国為替市場で1ドル=115円台と急速に円高・ドル安が進行したことを嫌気して日経平均株価は反落となりそうだ。 

 世界経済の先行き懸念や、米金融政策の不透明感から8日の欧米市場は軟調な推移となった。欧州の主要株式市場と米国株が軒並み安。外国為替市場では、一時ドル=115円台前半と約1年3カ月ぶりの円高となった。

 8日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前週末比177.92ドル安の1万6027.05ドルと続落した。欧州株式市場で、経済の先行き懸念から銀行株などが売られたのを嫌気して売りが先行。NY原油先物の指標油種WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の価格が、一時1バレル=30ドル台を割り込んだこともあり、全般に売り姿勢が強まった。NYダウは400ドルを超える下げをみせる場面もあった。ただ、終盤にかけてエネルギー関連株に買いが入って下げ渋った。

 シカゴの日経平均先物3月限(円建て)清算値は大取終値比540円安の1万6460円と大幅に下落している。9日早朝の東京外国為替市場では1ドル=115円60銭台での推移となっている。

 日程面では、1月のマネーストック、1月の工作機械受注に注目。海外では、米予算教書、米大統領ニューハンプシャー州予備選、2月の国際エネルギー機関IEAの石油市場月報が焦点となる。(冨田康夫)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

最終更新日:2016年02月09日 08時54分

株探からのお知らせ

    日経平均