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【通貨】NY為替:ドル反発、米FRBの追加利上げ観測が再燃=米1月雇用統計


 外為市場ではFRB米連邦準備制度理事会の追加利上げ観測が再燃し、債券利回り上昇に伴いドル買いが強まった。ドル・円は米雇用統計発表直後116円30銭まで下落し1月20日来の安値を更新後、117円37銭へ反発。ユーロ・ドルは1.1246ドルまで上昇後、1.1114ドルへ反落した。


 米労働省が発表した1月雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比+15.1万人と、市場予想の+19.0万人を下回り、12月から伸びが鈍化した。しかし、過去3か月の増加数平均が23.1万人と依然20万人を上回っている。失業率も予想外に低下し、2008年来の低水準を更新。特に平均賃金は前月比+0.5%と、市場予想+0.3%を上回り1年前の2007年以降で最大の伸びに並んだ。さらに、週平均労働時間も予想外に12月の34.5から15年8月来の高水準となる34.6へ上昇。今後の失業率がさらに低下する可能性を示した。労働参加率は62.7%と低水準を維持、不完全雇用率(U6)は9.9%と12月に一致した。


 結果は引き続き労働市場が改善している証拠となりFRB米連邦準備制度理事会が依然、年内の利上げ軌道にあることが証明された。米10年債利回りは1.82%から1.89%まで上昇。米金利先物市場でも12月の利上げ確率が再び50%を超えた。

【経済指標】
・米・1月非農業部門雇用者数:+15.1万人(予想:+19.0万人、12月:+26.2万人←+29.2万人)
・米・1月失業率:4.9%(予想:5.0%、12月:5.0%)
・米・1月平均時給:前月比+0.5%(予想:+0.3%、12月:0.0%)
・米・1月週平均労働時間:34.6(予想34.5、12月34.5)
・米・1月労働参加率:62.7%(予想62.7%、12月62.6%)
・米・1月不完全雇用率:9.9%(12月9.9%)

《KK》

 提供:フィスコ

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