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【通貨】欧州為替:雇用統計にらみ、値動きの荒い展開に警戒も


『米株式市場』

4日のNY市場は上昇。原油先物相場の動向を睨みながらの相場展開となる中、主要企業の冴えない決算や、12月製造業受注指数が予想を下振れたことが嫌気され、NYダウは一時16300ドルを下回る場面もみられた。ただし、その後は明日の雇用統計を控えて前日終値を挟んでのもみ合いが続く中、引けにかけては上昇に転じている。ダウ平均は79.92ドル高の16416.58、ナスダックは5.32ポイント高の4509.56。

グローベックスの米株先物はNYダウで40ドル高程度を織り込んで推移している。欧州市場は全般堅調に推移している。本日の注目は雇用統計となるが、エコノミスト予想では非農業部門就業者数が前月比18万5000人増、失業率は横ばいの5%と予想されている。15年12月は前月比29万2000人増と力強いペースで雇用が伸びたが、1月は18万5000人増への減速が見込まれている。

ここ数日は予想を下回る経済指標の発表が相次ぐ中、当局者による利上げ慎重論が相次いでいる。昨年12月に政策金利を引き上げ、今年3月にも追加利上げが予想される中、今回の雇用統計の結果が重要な意味合いも持つだろう。雇用統計が弱い結果となれば、3月利上げは厳しいとのコンセンサスとなり、これを織り込む流れからドル売りが強まりやすい。一方で、予想を上回れば、利上げ観測が再燃する可能性は十分ある。雇用統計発表前後での値動きの荒さには注意したいところである。

《TY》

 提供:フィスコ

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