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【材料】花王の16年12月期増収増益の見通し、配当は前期比12円の増配の計画

 花王<4452>は3日引け後、16年12月期の連結業績予想を発表した。売上高は1兆5100億円(前期比2.4%増)、営業利益は1840億円(同9.7%増)の見通し。

 販売数量は日本及び海外で新製品の投入などによって市場の活性化を図り、増加すると見込む。原材料価格は、天然油脂はほぼ横ばいに推移し、石化原料は市況が低位で安定すると見込んでおり、グループ全体では前期に比べ値下がりを見込んでいるほか、コストダウン活動などには継続して取り組む方針。今期の配当予想は92円(中間期、期末それぞれ46円)で、前期実績80円と比べ12円の増配となる。

 同時発表の15年12月期の連結業績は、売上高が1兆4717億9100万円(前の期比5%増)、営業利益は1643億8000万円(同23.3%増)で着地した。コンシューマープロダクツ事業では、日本においては市場の伸長、新製品の発売及び販売促進活動のさらなる強化などによりシェアが拡大し、売り上げは伸長した。海外では、アジアが大きく伸長した。ケミカル事業では、原料価格変動に伴う販売価格の改定及び一部の対象業界での需要減の影響を受け、為替変動の影響を除く実質では減収となった。利益面では、主に日本のヒューマンヘルスケア事業及びアジアのコンシューマープロダクツ事業の増収効果と、天然油脂や石化原料を中心とした原材料価格の低下などが寄与した。
《MK》

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