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【材料】コネクシオ---3Q業績は減益だが、営業利益の通期計画に対する進捗率76.6%と順調推移


携帯電話販売のコネクシオ<9422>は29日、第3四半期累計(2015年4-12月期)決算を発表した。単独業績は、売上高が前年同期比1.2%減の2029.74億円、営業利益が同6.6%減の62.40億円、経常利益が同6.7%減の63.13億円、四半期純利益が同4.1%減の39.27億円となった。

販売台数はキャリア認定ショップでは前年並みであったが、量販・法人で減少した。アクセサリー等の周辺商材やコンテンツの販売のほかコスト削減は実施したものの、販売台数の減少を補うことはできなかった。

一方で、独自サービスのポータルサイト「nexi(ネクシィ)」は引き続き堅調であり、法人向けには新たな付加価値サービスの提供など、同社の強みを着実に伸ばしている。

通期業績見通しは従来計画を据え置いた。売上高が前期比0.7%増の2850.00億円、営業利益が同5.1%減の81.50億円、経常利益が同5.0%減の82.50億円、当期純利益が同0.3%増の50.30億円を見込んでいる。通期業績見通しに対する進捗率は、売上高71.2%、営業利益76.6%、経常利益76.5%、四半期純利益78.1%と順調に推移している。

同社は、伊藤忠商事<8001>系の携帯電話販売会社で業界大手。2015年3月期の総販売台数は300万台規模で、業界第2位を誇る。全国にキャリア認定ショップを構えていることに加え、ドコモショップ運営店舗数が業界第1位という点に強み。他にも量販店ビジネスを支える体制に加え、大手から中小まで数多くの法人企業と取引があり、法人向けソリューションサービスも提案している。都市部だけでなく郊外まで広がるキャリア認定ショップ網、量販店との強固な関係性、多くの企業との法人取引などに強み。

携帯電話端末の販売市場は、光回線とのセット販売競争や人気機種の発売、動画・音楽・雑誌などの各種コンテンツサービスの積極的な展開などで引き続き盛り上がりを見せている。足元では買換え需要が想定よりも活性化していないなどの課題があるが、同社は、コンシューマ市場では携帯周辺商材やコンテンツの販売、法人市場ではプリペイドカード事業やテレマティクスサービスなどの新たなサービスの開発など、伸長事業・新規事業への投資を積極的に行い、業績の拡大を目指している。

《SF》

 提供:フィスコ

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