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【市況】依然として外部環境の影響を受けやすい需給状況【クロージング】


2日の日経平均は3日ぶりに反落。114.55円安の17750.68円(出来高概算27億7000万株)で取引を終えた。米国市場が高安まちまちだったほか、原油先物相場の下落、円相場がやや円高に振れて推移する中、日経平均は反落で始まった。その直後に17700円を下回る場面もみられたが、医薬品や銀行株などの底堅さもあり、前引けでは0.53円安まで下げ幅を縮めていた。

しかし、後場に入るとメガバンクへの買いの勢いも鈍り、指数インパクトの大きいソフトバンクグ<9984>、ファーストリテ<9983>などの下げも重石となり、結局日経平均は3ケタの下げとなった。セクターでは医薬品、電力ガス、陸運がしっかり。一方で、前日に再編期待から上昇していた鉄鋼は6%を超える下げとなり、センチメントをやや悪化させた。

日経平均は一先ずサポート水準はキープしており、リバウンドを探る流れは継続。ただし、原油相場の時間外の弱い動きが警戒されるなど、依然として外部環境の影響を受けやすい需給状況であり、腰の据わった資金は入りづらいところ。ただし、政府系ファンドの売りが依然として警戒されているのであれば、これらの影響を受け難い中小型株などへの資金シフトが意識されやすいところか。

《AK》

 提供:フィスコ

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