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【市況】1日の香港市場概況:ハンセン0.5%安と4日ぶり反落、エネルギー株に売り


週明け1日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比87.61ポイント(0.45%)安の19595.50ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が96.51ポイント(1.17%)安の8144.85ポイントとそろって4日ぶりに反落した。売買代金は695億香港ドルに縮小している(1月29日の売買代金は905億6200万香港ドル)。

高寄り後に売られる流れ。先週末の欧米株高を好感して小高くスタートしたものの、程なくマイナス圏に沈んだ。中国景気の先行き不安が続いている。寄り付き前に公表された今年1月の中国製造業PMIが49.4に低迷し、前月実績(49.7)に届かず、事前予想(49.6)も下回ったことがネガティブ。その後に発表された財新の1月中国PMIは48.4となり前月(48.2)を上回ったものの、景況判断の分かれ目となる50を11カ月連続で下回った。

ハンセン指数の構成銘柄では、石油や石炭などエネルギー関連株の下げが目立つ。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.2%安、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.9%安、中国神華能源(1088/HK)が2.2%安で引けた。中国石油天然気に関しては、同社が1月29日引け後、通期業績は60~70%減益を迫られると予想したことも売り材料視されている。時間外取引でのWTI原油先物の急落も逆風だ。

H株保険セクターもさえない。中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が4.2%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.9%安、新華人寿保険(1336/HK)が2.8%安、中国人民保険集団(人保集団:1339/HK)が2.6%安と売られた。

ゼネコンや発電設備のインフラ関連セクターも安い。中国中鉄(390/HK)が4.7%、中国交通建設(1800/HK)が1.9%、東方電気(1072/HK)が3.0%、上海電気集団(2727/HK)が2.4%、ハルビン電気(ハルビン・エレクトリック:1133/HK)が2.2%ずつ下落した。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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