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【経済】ブラジル:約100年ぶりの景気後退に直面、レアルは昨年70%暴落


景気後退やインフレ加速、通貨レアル安の進行、株式市場の急落などを受け、ブラジル経済が約100年ぶりの景気後退に直面する可能性があると指摘されている。

ゴールドマン・サックス証券(GS)は最新リポートで、ブラジルの景気減速リスクが一段と強まっていると指摘し、収拾がつかない状態に陥っていると警告した。

2015年のブラジルの拡大消費者物価指数(IPCA)は10.67%まで加速し、前年の6.41%を大幅に上回った。これは政府が目指した4.5%前後の約2倍になり、2002年以来の高水準を記録した。また、インフレ加速にもかかわらず、ブラジル中央銀行は先週、政策(セリック)金利を14.25%に据え置くと発表した。景気支援を優先する政府の狙いがうかがえる。

なお、ブラジル中銀がエコノミスト100人を対象に実施した最新調査では、2016年の成長予想が-3.00%(前回は-2.99%)まで悪化するという結果が示された。レアルは米ドルに対して昨年通期で70%も下落した。

《ZN》

 提供:フィスコ

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