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【市況】29日の香港市場概況:ハンセン2.5%高と3日続伸、エネルギー関連の上げ目立つ


29日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比487.28ポイント(2.54%)高の19683.11ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が212.78ポイント(2.65%)高の8241.36ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は905億6200万香港ドルに拡大している(28日の売買代金は754億7200万香港ドル)。

朝安の後に買われる流れ。来週以降に中国の指標発表や大型連休を控えているため、朝方は弱含みで推移したものの、程なく買いの勢いが強まった。本土株高が支え。安寄りした上海総合指数が大きく上昇したことで、投資家心理が上向いている。中国人民銀行(中央銀行)が28日、春節(旧正月)前後の1月29日から2月19日の期間中、公開市場操作(オペ)の回数を増やす方針を明らかにしたこともプラス材料だ。人民銀は29日もリバースレポで計1000億人民元を供給。今週は異例の3回実施となった。中長期的な緩和とはならないものの、資金需要が高まる春節前後の流動性が確保できると好感されている。

ハンセン指数の構成銘柄では、エネルギー関連株の上げが目立つ。石油の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が9.6%高、同じく石油の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.2%高、天然ガスの昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が8.2%高、石炭の中国神華能源(1088/HK)が3.9%高で引けた。原油相場の持ち直し基調が材料視されている。香港系と本土系に不動産株も軒並み上昇した。

インフラ関連株も買われる。鉄道建設の中国中鉄(390/HK)が7.4%高、同業の中国鉄建(1186/HK)が5.6%高、鉄道車両の中国中車(CRRC:1766/HK)が5.0%高、交通インフラ整備の中国交通建設(1800/HK)が4.4%高と値を上げた。

証券株も急伸。華泰証券(HTSC:6886/HK)が5.8%高、海通証券(6837/HK)が5.6%高、中信証券(6030/HK)が5.5%高、広発証券(1776/HK)が3.2%高と買い進まれている。中信証券と海通証券は28日引け後、通期業績を報告し、大幅増益をそれぞれ達成したことを明らかにした。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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