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【市況】<マ-ケット日報> 2016年1月28日

 28日の市場は日経平均が反落。終値は前日比122円安の1万7041円だった。米国株の急反落を受けて地合いが軟化し、下げ幅が一時200円を超える場面も。ただ、日銀金融政策決定会合が行われている最中とあって新規の売り物は限定的だった。円相場が118円台で安定していたことも投機的な売買を抑制させている。

 昨日の米国市場は注目されたFOMCの結果が3月以降の利上げを否定する内容でなかったことから株価が下落。ダウ平均は再び1万6000ドルの大台を割り込んでいる。この日はアップル、ボーイングなど主要企業の決算もふるわず下げに拍車をかけてしまった模様。一方、東京市場は米株安で序盤はある程度売り込まれたものの、円相場が118円台で安定していたためすぐに下げ幅を縮小。中頃には中国上海株が下げ幅を縮小する動きを見せたことから、日経平均は一時プラス圏に顔を出す場面があった。もっとも、今の局面で実需の買いはほとんどなく、買い戻しが一巡してしまえば弱含むのは避けられない状況。大引けは再び軟調となってしまった。明日は日銀金融政策決定会合の結果が昼過ぎに判明する。追加緩和見送り(現状維持)が大方の予想だが、市場が大きく下げているだけに変わった政策が出される可能性が無きにしも非ず。小出しの政策変更は前回12月でミソをつけているため、マイナス金利くらいの言及があれば多少は評価されるかもしれない。(ストック・データバンク 編集部)

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