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【材料】大東建託が昨年来高値を更新、第3四半期経常16.1%増と2ケタ伸長を好感

 大東建託<1878>が90円高の1万4685円と5日続伸した。朝方から売りが先行したものの、前場引け直前に小幅高に転じ、前引け後発表の経常2ケタ伸長の好決算が好感され、後場寄付き直後には1万4800円と7日に付けた昨年来高値を更新した。その後、再び全般上値が抑えられる展開となるなか同社株も上値を削られる格好となったが、プラス圏は守った。
 11時30分に発表した2016年3月期第3四半期累計(2015年4月~12月)連結決算は、売上高が前年同期比5.9%増1兆496億8800万円、営業利益は16.4%増の877.33億円、経常利益は同16.1%増の910.61億円、純利益は19.3%増の599.24億円と増収2ケタ増益着地となった。

 住宅業界では消費税率引き上げに伴う反動減の影響が薄れ、新設の住宅着工戸数が堅調に推移し、4月~11月累計では前年同期比5.0%増加となり、同社グループの主力である賃貸住宅分野では、前年同期比7.9%増加となった。建設部門は豊富な受注工事残高を背景に工事が進捗し、不動産部門は賃貸経営受託システムによる一括借上物件が増加した。
 今後の市場動向についても、昨年1月施行の改正相続税法を受け土地所有者の資産活用ニーズの高まりに加え、金利が低水準で安定していることもあり賃貸建物の建築需要は底堅く推移する見込まれる。賃貸建物への入居需要も引き続き活発な推移が見込まれるとしている。
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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