市場ニュース

戻る
 

【特集】アイビーシー Research Memo(5):現在の主力製品は「System Answer G2」シリーズ


■事業内容と特長・強み

アイビーシー<3920>の現在の主力製品は2011年7月にリリースしたネットワーク性能監視ソフトウェア「System Answer G2」シリーズである。2015年9月期のライセンス販売のうち「System Answer G2」シリーズが9割弱を占めている。

大規模ユーザー向けソフトウェア「System Answer G2 Datacenter Ware」、中小規模ユーザー向けソフトウェア「System Answer G2 Enterprise Ware」など、規模(顧客の監視対象数)に応じたラインナップや、様々なネットワークシステム環境に対応したオプションを提供している。また2014年6月には「System Answer G2」を利用している顧客に対して、機器性能指標を無償で提供するサービス「Global Baseline」を開始した。

ネットワーク性能監視ソフトウェア「System Answer G2」シリーズは、製品コンセプトを「誰でも簡単に」「マルチベンダー対応」「稼働性能情報把握」「予兆検知・予防対策」「レポート・キャパシティ計画書等の自動作成」として、専門知識がなくてもネットワーク全体の状況を俯瞰できる使いやすさと、2015年9月期末現在で対応メーカー数103及び分析ポイント数3,103のマルチベンダー対応を最大の特長・強みとしている。

マルチベンダーのネットワーク機器や仮想サーバーで構成される膨大で複雑なネットワークシステムの性能情報を、1分間隔できめ細かく収集し、瞬時に性能指標データに加工して可視化できる独自の性能監視専用ソフトウェアである。適切な情報を継続的に取得して、現状の可視化、問題の予兆検知、性能や問題発生時のノンストレスな分析、無理や無駄のない投資計画や稼働統計レポートの作成までを行うことが可能で、システムの安定稼働促進、品質向上、及びコスト削減に効果を発揮する。

自社開発のため特定メーカーに限定されることなく、幅広いメーカー機器の性能情報を可視化することができる点が同業他社に対する圧倒的なアドバンテージとなり、官公庁・地方自治体、医療、文教、金融・保険・証券、製造業、物流、情報通信産業など業種・業態・規模を問わず、累計販売実績は「System Answer」シリーズと「System Answer G2」シリーズ合計で922システム(2015年9月期末現在)に達している。

また同社製品のように、100社を超えるマルチベンダー対応で使い勝手の良い性能監視ソフトウェアは世界でも類がなく、自社エンジニアによる手厚い顧客サポート体制も好評のため、ライセンス販売における継続利用率は約9割と極めて高い。2015年9月期のライセンス販売における構成比は新規が約6割、更新と切り替えの合計が約4割となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)

《HN》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均