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【市況】22日の米国市場ダイジェスト:ダウは210ドル高、日欧の追加緩和観測や原油相場の回復を好感


■NY株式:ダウは210ドル高、日欧の追加緩和観測や原油相場の回復を好感

NYダウ       ナスダック
終値 :16093.51  終値 :4591.18
前日比:+210.83   前日比:+119.12
始値 :15921.10  始値 :4557.39
高値 :16136.79  高値 :4591.18
安値 :15921.10  安値 :4540.27

22日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は210.83ドル高の16093.51、ナスダックは119.12ポイント高の4591.18で取引を終了した。欧州や日本で追加緩和観測が強まり、アジア・欧州株が全面高となった流れを受け、買いが先行。原油相場も大幅上昇となり、終日堅調推移となった。セクター別では全面高となり、エネルギーやテクノロジー・ハード・機器の上昇が目立った。

携帯端末のアップル(AAPL)は一部アナリストによる投資推奨を受け、上昇。石油サービスのシュルンベルジェ(SLB)は赤字決算となったものの、1万人の追加人員削減が好感され、堅調推移。航空機メーカーのボーイング(BA)はジャンボジェット機747-8の生産ペース引き下げを発表し、買われた。一方で、クレジットカードのアメリカン・エキスプレス(AXP)は決算内容が嫌気され、大幅下落となった。

イランは欧州向け原油輸出を早ければ2月に再開するため準備を進めている。同国の輸出再開を見据えて、競合となるロシアやサウジアラビアは欧州向け原油価格を引き下げており、原油相場は更なる下落が予想される。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は118円78銭、日中欧の刺激策期待強まりリスクオン

22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、117円87銭から118円88銭へ上昇し118円78銭で引けた。米国の12月中古住宅販売件数が前月から過去最大の伸びを示したことを好感したドル買いが強まった。一方、中国が株式相場支援を継続する方針を示したほか、原油価格の上昇、欧州中央銀行(ECB)や日本銀行による追加緩和期待に、リスク選好の円売りも強まった。

ユーロ・ドルは、1.0838ドルから1.0789ドルへ下落し、1.0798ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測を受けてユーロ売り、ドル買いが優勢になった。ユーロ・円は、127円42銭から128円36銭へ上昇した。ポンド・ドルは、1.4363ドルへ上昇後、1.4258ドルへ下落。ドル・スイスは、1.0118フランから1.0166フランへ上昇した。引き続きスイス中銀のフラン高是正介入への警戒感が強まった。


■NY原油:続伸で32.19ドル、株高、米寒波予想、リグ減少で買い継続

NY原油は続伸(NYMEX原油3月限終値:32.19↑2.66)。30.83ドルから32.35ドルまで上昇した。欧米株の続伸を受けて、投資家心理好転との見方や、景気持ち直しによる需要回復期待から買いが継続した。また、米北東部に週末寒波襲来が予想されており、灯油需要拡大の思惑に絡む買いも強まったもよう。

終盤には米ベーカー・ヒューズ社が国内の石油掘削装置(リグ)稼働数を発表。稼働中リグは前週比5基減の510基で、5週連続の減少となり、生産抑制の姿勢が続いていることも買いにつながった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  13.55ドル +0.190ドル(+1.42%)
モルガン・スタンレー(MS) 25.61ドル +0.825ドル(+3.33%)
ゴールドマン・サックス(GS)156.79ドル +5.140ドル(+3.39%)
インテル(INTC)      29.93ドル +0.265ドル(+0.89%)
アップル(AAPL)      101.42ドル +5.120ドル(+5.32%)
アルファベット(GOOG)   745.46ドル +18.79ドル(+2.59%)
フェイスブック(FB)    97.94ドル +3.780ドル(+4.01%)
キャタピラー(CAT)     60.99ドル +1.300ドル(+2.18%)
アルコア(AA)       6.87ドル -0.220ドル(-3.10%)
ウォルマート(WMT)     62.68ドル +0.830ドル(+1.29%)
スプリント(S)       2.87ドル +0.370ドル(+14.8%)

《NO》

 提供:フィスコ

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