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【市況】22日の中国本土市場概況:上海総合1.3%高と3日ぶり反発、ゼネコン株の上げ目立つ


22日の中国本土マーケットは値上がり。主要指標の上海総合指数は前日比36.08ポイント(1.25%)高の2916.56ポイントと3日ぶりに反発した。上海A株指数も上昇し、37.76ポイント(1.25%)高の3052.47ポイントで引けている。外貨建てB株相場もしっかり。上海B株指数が4.50ポイント(1.28%)高の355.74ポイント、深センB株指数が15.45ポイント(1.34%)高の1164.08ポイントで終えた。

自律反発狙いの買いが相場を押し上げる。21日までの続落で上海総合指数は約1年1カ月ぶりの安値圏に沈んでいただけに、値ごろ感が着目された。人民元の対米ドルレートが約5年ぶりの安値水準で推移するなか、資金流出懸念で売られる場面がみられたものの、中盤から買いの勢いが再び強まっている。前日に急上昇した上海銀行間取引金利(SHIBOR)が下げに転じたことも、投資家心理を上向かせた。

業種別では、ゼネコン株の上げが目立つ。中鉄二局(600528/SH)が7.4%高、江河創建(601886/SH)が6.7%高、中国鉄建(601186/SH)が3.5%高、中国中鉄(601390/SH)が3.4%高と軒並み急伸した。習近平国家主席が中東歴訪中(今週19日から23日の日程)のため、各種インフラプロジェクトを中国企業が獲得するとの期待が膨らんでいる。22日昼には、「中国中鉄を含む企業体が21日、エジプトの鉄道敷設事業を受注」と伝えられた。

石炭株も高い。大手の中国神華能源(601088/SH)が3.4%上昇した。「中国政府が石炭業界の過剰生産問題を解消するため、新たな指針の策定を進めている」と現地メディアが22日報じたことが材料視されている。素材関連株、消費関連株、自動車株、証券株、ITハイテク関連株なども値を上げた。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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