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【市況】<マ-ケット日報> 2016年1月22日

 22日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比941円高の1万6958円だった。上げ幅は昨年9月9日(1343円高)以来の大きさ。欧州の追加緩和期待、原油高、米株反発などが反転の材料となった。週末ということで売り方の買い戻しが入ったことも戻りに拍車をかけたようである。テクニカル的にも昨日まで相当な売られ過ぎを示しており、相場としてはいったん大きく反発しやすい状況だった。

 昨日の米国市場はECB総裁が3月に追加緩和を検討するとの発言をしたことからダウ平均が反発した。原油相場の上昇も買い戻しを誘発した模様。ただ、この日は一時270ドル高まで買われてから上げ幅を半分以下(引けは115ドル高)に落としている。ナスダック指数はほぼ横ばいで上値の売り圧力はまだ強そうだ。さて、本年3度目の上昇となった本日の東京市場は、日経平均が今年最大の上げ幅を演じるなど、ようやく下げを取り戻す動きに転じてきた。ECB総裁の追加緩和発言がリスクオフの流れをいったん止めて、これまでの売られ過ぎを修正するきっかけを作ってくれた格好だ。米国株、原油、円相場、中国株ともに負のスパイラルあったが、本日はいずれもが巻き戻しの動きとなっている。最近、後場に目立って出されていた売り注文が今日はなく、目先的にもオイルマネーなどの売りが峠を越した可能性がありそうだ。ただ、根っこにある中国不安は消えておらず、このまま一本調子で株価が戻るかはまだ不明。来週も外部要因に一喜一憂となりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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