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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は117円前後で推移か、主要国の株安一服でリスク回避の円買い縮小へ


20日のドル・円は東京市場で117円69銭から116円42銭まで下落。欧米市場でドルは一時115円97銭まで一段安となったが、米国株の下げ幅縮小を意識して117円05銭まで戻しており、116円96銭で取引を終えた。

本日21日のドル・円は117円前後で推移か。欧米、アジア諸国の株安は一服する可能性があることから、リスク回避的な円買いは縮小する見込み。

欧州中央銀行(ECB)は本日21日に政策金利と金融政策を発表する。現行の量的緩和プログラムが有効に機能しているかどうかを議論するものとみられているが、政策金利と金融政策は現状維持となる見込み。

ECB理事会メンバーであるオーストリア中銀のノボトニー総裁は20日「ECBの景気刺激策は機能しているが、ユーロ圏の成長率を押し上げるという点で金融政策には限界がある」との見方を示した。ユーロ圏のインフレ率は目標水準を大きく下回っており、市場関係者の間では、ユーロ圏の経済成長は長期間低水準にとどまる可能性が高いとみられている。

しかしながら、経済成長率を引き上げるためには、金融政策だけでは不十分であり、財政支援が必要不可欠との指摘もある。ユーロ加盟国の財政支出が厳しく制限されている現状を見直すことはいずれ必要になるとの声が聞かれている。

《SY》

 提供:フィスコ

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