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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は117円台で推移か、米国株上げ渋りでリスク選好的な円売り抑制も


19日のドル・円は東京市場で117円23銭から118円00銭まで反発。欧米市場では一時118円11銭まで買われたが、117円31銭まで反落し、117円63銭で取引を終えた。

本日20日のドル・円は117円台で推移か。米国株の戻りは鈍いことや原油先物の続落を意識してリスク選好的な円売りはやや抑制される見込み。

19日発表された2015年の中国の経済成長率は6.9%となり、1990年以来の低い伸び率にとどまった。成長率の鈍化は想定の範囲内との声が聞かれているものの、2016年の経済成長率はさらに鈍化すると予想されている。

個人消費は2016年もまずまず堅調との見方は多く、経済成長のけん引役となることが期待されている。ただし、何らかの要因で個人消費が伸び悩んだ場合、経済成長率は6%前後まで低下するのではないか?との懸念もある。

市場関係者の間では、今年は中国企業の過剰設備や高水準の債務に対する関心がさらに高まるとの見方が広がっている。バランスシートの圧縮に際して中国人民銀行が金融緩和を積極的に行う可能性があるが、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の行動にも注目が集まりそうだ。

《SY》

 提供:フィスコ

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