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2016年01月19日16時09分

【特集】萩原工業 Research Memo(5):国内外連結子会社5社はすべて黒字経営


■業績動向

(1) 2015年10月期業績

萩原工業<7856>の2015年10月の業績は、売上高が前期比1.6%増の22,530百万円、営業利益が同10.6%増の2,360百万円、経常利益が同11.5%増の2,392百万円、当期純利益が同2.1%増の1,454百万円となった。

事業別売上高は、合成樹脂加工製品事業が前期比2.3%減の17,555百万円、機械製品事業では同18.1%増の4,975百万円が計上された。合成樹脂加工製品事業では、物流用フレコンバッグや新製品投入のあったバルチップで単価がアップし、272百万円の増収要因となった。一方、2014年4月の消費税率引き上げとその後の在庫調整が2015年初めまで長引き、販売数量減が936百万円の減収要因となった。為替(円安)による増収効果は259百万円であった。機械製品事業は、761百万円の増収効果があった。

営業利益の増減要因は、合成樹脂加工製品事業が粘着テープなど仮需発生の反動減による売上高減少が△105百万円、産業資材関連の粗利益率改善が284百万円、販管費の増加が△48百万円であった。一方、機械製品事業は、フィルムスリッター・スクリーンチェンジャーの増収などで+202百万円、フィルムスリッターの粗利益率悪化が△74百万円、販管費の増加が△32百万円であった。販管費の増加は、見本市への出展回数を5回から8回に増やしたことなどによる。

連単倍率は、売上高が1.09倍、営業利益が1.12倍、当期純利益が1.04倍と連単の格差は大きくない。ただし、国内2社、海外3社の連結子会社5社はすべて黒字経営である。

○貸借対照表
2015年10月期の総資産は24,731百万円と前期比720百万円増加した。流動資産の655百万円の増加は、受取手形及び売掛金の441百万円増、棚卸資産の290万円増による。売上債権の増加は、機械製品売上に関連する受取手形と10月末日が土曜日であったため現金払いの分がずれ込んだことによる。棚卸資産の増加は、機械製品の仕掛品の増加に起因する。一方、負債・資本の部では、自己資本が723百万円増加した。有利子負債が前期比174百万円減の1,587百万円となったことから、D/Eレシオは0.09倍の低水準にある。自己資本比率は前期比1ポイントアップの69.4%となった。財務面での安全性は高い。

○キャッシュ・フローの状況
2015年10月期末の現金及び現金同等物の残高は、前期比173百万円減少した。営業活動によるキャッシュ・フローは1,762百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローは815百万円のマイナスであったことから、フリーキャッシュ・フローは947百万円のプラスとなった。財務活動によるキャッシュ・フローは1,117百万円のマイナスとなった。主な要因は、借入金の減少330百万円、自己株式取得による支出393百万円、配当金支払372百万円であった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

《HN》

 提供:フィスコ

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