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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は117円台で推移か、中国GDPや日・中の株価動向を見極める展開


18日のドル・円は東京市場で116円70銭から117円36銭まで反発。欧米市場では117円44銭まで買われており、117円32銭で取引を終えた。

本日19日のドル・円は117円台で推移か。中国の10-12月期国内総生産(GDP)や日本、中国の株価動向を見極める展開となりそうだ。中国GDPが予想通りならば、リスク選好的な円売りが優勢となる可能性がある。

本日発表される中国の10-12月期国内総生産(GDP)は前年比+6.9%と予想されている。国営新華社通信の報道によると、中国の李克強首相は18日、国内経済には下振れ圧力が一層強まっているとの見方を示した。李首相は「中度から高度の経済成長を喚起するため、伝統産業の改善や経済成長の新たなけん引役を育てることが必要である」と述べた。

李首相は持続的な成長を実現するためには、中国の経済構造を改革する必要があると指摘したことになる。ただし、一国の経済構造を変えることは大変困難であることは誰もが承知している事実だ。李首相はサービス業や新たな産業を開発するべきだと述べているが、新たな産業を開発することについては、中国政府の全面的な支援が必要になるとみられている。

市場関係者の間では、中国が経済構造の改革を本気で進めるならば、その過程で成長率は大幅に鈍化し、世界経済にも大きな影響を与えることは避けられないとの見方が浮上している。

《SY》

 提供:フィスコ

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