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【市況】18日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高と反発、深セン創業板は2.9%上昇


週明け18日の中国本土マーケットは小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は前営業日比12.87ポイント(0.44%)高の2913.84ポイントと反発した。上海A株指数も上昇し、13.45ポイント(0.44%)高の3049.49ポイントで引けている。外貨建てB株相場も反発。上海B株指数が2.09ポイント(0.59%)高の358.69ポイント、深センB株指数が0.83ポイント(0.07%)高の1165.70ポイントで終えた。

朝安の後に買われる流れ。上海総合指数は年初から先週末までに約18%下落していただけに、値ごろ感に着目した買いが入った。中国人民銀行(中央銀行)が朝方、人民元レートの対米ドル基準値を元高方向に設定したこともプラス材料だ。ベンチャー企業で構成される深セン創業板指数が2.9%高と大きく上昇したことも、中小型株を好む個人投資家のマインドを上向かせている。指数は前場に2%近く下げる場面がみられたものの、徐々に買いが増えた。

業種別では、不動産株の上げが目立つ。大手の金地集団(600383/SH)が2.8%高で引けた。主要70都市の12月新築住宅相場で、値上がり都市数が前月の33から39に増加したことが好感されている。国有企業改革に絡む銘柄も買われた。中糧集団公司(コフコ)傘下銘柄の中粮生化(000930/SZ)がストップ高し、中糧屯河(600737/SH)が8.8%高、中糧地産(000031/SZ)が8.4%高と値を上げた。

業界再編の動きがある海運株も急伸。中国遠洋HD(601919/SH)が値幅制限いっぱいまで買われた。ゼネコンや建設素材などインフラ関連株もしっかり。 アジアインフラ投資銀行(AIIB)が1月16日に正式開業したことを受け、「一帯一路」(アジアと欧州を結ぶ一大経済圏構想)に絡むインフラ投資が加速するとの思惑が強まっている。ITハイテク関連株やバイオ医薬関連株、自動車株、消費関連株なども物色された。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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