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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 16,600円~17,000円。 

 米ダウ平均は、アジア市場の大幅下落、経済指標(12月小売売上高、12月鉱工業生産)の悪化、そして原油安と悪材料が続いたことを嫌気し、大幅下落で節目の16,000ドルを割り込んで取引を終了。その影響でシカゴの日経平均先物も、大証の終値に比べ(日中比)355円安と、大きく値下がりして取引を終えていることから、東京市場の朝方も売り先行により、17,000円の大台を下回っての取引開始となりそうだ。

 一巡後は、輸出関連セクターは円高基調を懸念し、エネルギーセクターは原油安を嫌気して、冴えない値動きが想定されるなか、明日の11時に発表が予定されている、中国12月鉱工業生産・小売売上高と、中国10-12月期GDPの結果を見極めたいと、積極的な押し目買いも回避される見込みだけに、マーケットは終始方向感の乏しく上値の重い値動きとなる公算である。

 ただ、年初からの下落幅は大きく、短期的な割安感も出ていることから、内需関連銘柄など為替の影響の少ない銘柄に関しては、一部余力のある個人投資家による押し目買いにより、比較定しっかりした値動きも期待される。

 テクニカル的には、昨年のチャイナショックで付けた安値(16,901円)を割り込むのは必至で、日足チャート的には、直近高値と直近安値が共に切り下がる、下降トレンドに転換することは否めそうにもない。週足チャートでも、一目均衡表の雲をローソク足の実体(始値と終値)で下抜くなど、アベノミクス相場では初めてとなるネガティブな変化を見せていることから、相場は今しばらく軟調な地合いが続きそうで、目先は心理的節目の16,500円が下値メドなりそうである。

 新興市場のジャスダック平均は、日経平均と違って週足の一目均衡表雲(2,487ポイント前後)を維持していることから、目先はこの価格が下値メドとなりそうだが、ここを維持出来ない場合は、2,400ポイントまでの調整も視野に入ってくる。マザーズ指数も、日足チャートではすべての支持線を割り込んでいることから、週足チャートのパラボリックが陰転となる、762ポイント前後が目先の下値メドとして意識されそうだ。

 本日の予想レンジ 16,600円~17,000円。(ストック・データバンク 編集部)

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