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2016年01月18日08時38分

【特集】GTS Research Memo(10):2021年頃までにバイオシミラー事業で100億円規模への伸長を目指す


■ジーンテクノサイエンス<4584>の中長期ビジョン

今後の成長戦略として、バイオシミラー事業では製薬企業との協業体制の早期構築により、開発の加速を図ること、及びグローバル展開(欧米製薬企業との提携や新興国市場の開拓)を推進していくことを掲げている。

また、バイオ新薬事業では自社研究開発の推進と付加価値向上に加えて、製薬企業との早期アライアンスの構築を目指していく方針だ。また、基盤技術の強化として、北海道大学と共同で次世代抗体医薬品の基盤技術の開発も行っているほか、国家プロジェクトなどの補助事業として、個別化医療に向けた次世代医薬品創出基盤技術の開発、抗体医薬品細胞株及び原薬の試作などにも取り組んでいる。

中長期的な売上高目標としては、フィルグラスチムバイオシミラーを安定収益源として、2019年以降の上市を目標としているペグフィルグラスチムやヒュミラ、ネスプ、眼科治療領域でのバイオシミラーで着実に売上規模を2021年頃までに100億円規模まで伸ばし、10年後にバイオシミラーだけで200億円規模の売上げを目指していくことが目標と思われる。これにバイオ新薬やヘルスケア関連の収益貢献が加わってくれば、成長もさらに加速していくことが予想される。

また、利益面では開発パイプラインの状況にもよるが、順調に進めば2018?2019年頃の黒字化は達成可能とみている。

前述したように、バイオシミラー市場は最大市場である米国で2015年から立ち上がったこと、今後2020年までに複数の大型バイオ医薬品で特許切れが到来するため、バイオシミラー市場も急速に拡大していくことが予想されている。このため、同社にとっては今後2~3年間の取組み状況が目標を実現していくうえで最も重要な時期であり、また、同社が掲げる「バイオシミラーで世界をリードする企業」になれるかどうかの分岐点になるとも言える。

既に共同開発提携先が決まっているネスプバイオシミラー(三和化学研究所)やがん治療領域(持田製薬)、眼科治療領域(千寿製薬)のパイプラインについては、2016年以降スタートするであろう臨床試験の進捗状況が注目され、パートナー先が決まっていないペグフィルグラスチムやヒュミラでは、国内外含めて共同開発先となる企業がいつ、どのような形で決まっていくかが注目ポイントとなろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《SF》

 提供:フィスコ

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