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【市況】米国株見通し:アジア・欧州株安受け売り優勢か、「ジブリの法則」に警戒


『米株式市場』

14日のNY市場は上昇。昨日の大幅下落を受けた買い戻しが入ったほか、堅調な原油相場を受け大幅上昇となった。セントルイス連銀総裁が一連の原油安によってインフレ目標の達成に遅れが出るとの見方を示したことで追加利上げ観測が後退したことも好感され、上げ幅を拡大した。ダウ平均は227.64ドル高の16379.05、ナスダックは88.94ポイント高の4615.00。

グローベックスの米株先物はNYダウで150ドル安程度を織り込んで推移しており、売り優勢の展開になりそうである。欧州市場は軒並み下落して始まっている。15日の中国市場で上海指数が15年8月26日以来、約5ヶ月ぶりに昨年来安値を更新した。また、原油安を背景にオイルマネーとみられるファンドの売りが続いているほか、ジャカルタでの連続テロにより新たにアジアでの地政学リスクへの警戒が高まりやすく、連休を控えていることもあり、資産圧縮に向かわせやすい。

なお、14日(現地)、ロサンゼルスでアカデミー賞の候補作が発表され、長編アニメ部門の候補にスタジオジブリ作品の「思い出のマーニー」が選ばれまた。きょう15日には映画「天空の城ラピュタ」が放送される。これまでは米雇用統計の発表と重なっていたため、市場反応がみられていた。今回は雇用統計のタイミングではないが、「ジブリの法則」による、為替市場や米国市場では「ジブリの法則」といったアノマリーが意識されそうだ。経済指標では、小売売上高(12月)、生産者物価コア指数(12月)、ニューヨーク連銀製造業景況指数(1月)、鉱工業生産指数(12月)、設備稼働率(12月)、ミシガン大学消費者信頼感指数速報(1月)などが予定されている。決算では、ブラックロック、ウェルズ・ファーゴ、シティグループなど金融の決算が控えている。

《TY》

 提供:フィスコ

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