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【特集】プラザクリエイト Research Memo(1):新コンセプト「フォト&モア」に沿った店舗への全面リニューアル


プラザクリエイト<7502>は写真のプリントショップのトップ企業。直営425店舗、FC131店舗の合計556店舗を展開している。もう1つの事業の柱は携帯端末販売店を展開するモバイル事業で、キャリアショップ、併売店合わせて75店舗を展開している(店舗数はいずれも2015年9月末現在)。

同社は現在、3つの事業領域でそれぞれ成長戦略に取り組んでいる。プリント事業では、新コンセプト「フォト&モア」に沿った店舗への全面リニューアルだ。モバイル事業ではキャリアによる販売店網再編の流れに乗って、新規出店を加速させている。もう1つは蘭社との合弁企業であるビスタプリントジャパン(株)(以下、VPJ)の事業立ち上げだ。これらはいずれも先行投資を伴うものであり、2016年3月期は投資のピークに当たる。したがって業績的には2016年3月期は“夜明け前”の時期に当たる。

それぞれの進捗状況はおおむね順調だ。フォト&モア化リニューアルは今通期で約220店舗のリニューアルが行われるとみられる。モバイル事業では今期中に自社で12店舗、M&Aで5店舗の合計17店舗の新規出店を果たす見込みだ。VPJにおいては木更津工場が順調に稼働し、高品質の商品を他社比大幅に割安な価格で提供できる体制が整った。また、商品ラインナップの充実に合わせて、法人向け需要の本格的な取り込みに向けて、組織体制の強化にも踏み切っている。

業績面では、2016年3月期は当期損失800百万円というガイダンスが示されている。しかし来期以降の業績回復について同社は強い自信を見せており、2018年3月期は経常利益900百万円(売上高はVPJ分を含んで30,000百万円)、2020年3月期は経常利益2,000百万円(売上高はVPJ分を含んで40,000百万円)という業績目標を掲げている。

■Check Point
・フォト&モア・ショップ化には明確に効果が認められる
・メイン商材のスマホをカメラと捉え、プリント事業と連携を目指す
・販売面ではネット経由に加えて、法人への売り込みで販路が拡大

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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