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【市況】後場に注目すべき3つのポイント~買いはポジション調整に伴う売り方の買戻しにとどまる


15日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・買いはポジション調整に伴う売り方の買戻しにとどまる
・ドル・円は117円95銭付近、日本株の上げ幅縮小でドル伸び悩み
・ソフトバンクG<9984>、ダイキン<6367>、セコム<9735>が日経平均上昇寄与上位


■買いはポジション調整に伴う売り方の買戻しにとどまる

日経平均は反発。126.27円高の17367.22円(出来高概算11億5000万株)で前場の取引を終えている。米株高と原油相場の落ち着きを受けてシカゴ先物にさや寄せする格好からのギャップ・アップで始まり、17500円を回復して始まった。しかし、寄り付き直後につけた17597.87円を高値に、その後は中国市場を見極めたいとの模様眺めムードも根強く、じりじりと上げ幅を縮めている。

セクターでは空運、鉱業、小売、石油石炭、陸運、サービスが上昇。一方で証券、保険、銀行、輸送用機器が小安い。東証1部の騰落銘柄は、寄り付き段階では値上がり数が1700を超えていたが、前引けでは1400を下回っており、全体の7割が上昇。

中国上海指数は再び節目の3000を下回っているため、手掛けづらいところである。週末要因から積極的な売買も手控えられやすく、買いはポジション調整に伴う売り方の買戻しにとどまろう。そのため、物色は中小型株などでの短期的な値幅取り狙いの売買に傾きそうであり、個人主体の売買が中心になりそうである。

日経平均は5日線を挟んでの推移となっているが、5日線を下回っている状況が続くと、中小型株についても地合いの悪さが次第に波及する格好となり、利益確定の流れが優勢になりやすい。まずは、上海指数の踏ん張りに期待したいところである。

(株式部長 村瀬智一)


■ドル・円は117円95銭付近、日本株の上げ幅縮小でドル伸び悩み

ドル・円は117円95銭付近で推移。日経平均株価はプラス圏推移だが上げ幅を縮小する値動きとなったため、積極的なドル買いは手控えられた。

ドル・円は118円付近で推移。人民元相場の中心レート引き下げを嫌気してドルは仲値以降に伸び悩んだ。また、株価反落に対する警戒感は低下しているが、日経平均は上げ幅を縮小したことから、ドル買いは弱まった。

ランチタイムの日経平均先物は上げ渋る展開となっているほか、欧米の株式先物はまちまちとなっているため、ドルは午後の取引で方向感の出にくい値動きとなりそうだ。

12時23分時点のドル・円は117円95銭、ユーロ・円は128円31銭、ポンド・円は169円99銭、豪ドル・円は82円12銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・ソフトバンクG<9984>、ダイキン<6367>、セコム<9735>が日経平均上昇寄与上位
・新規買い推奨のスクリン<7735>や、投資判断引き上げの九電工<1959>、ヤマダ電<9831>しっかり
・フィンテック関連銘柄の物色もやや一巡


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし

《SY》

 提供:フィスコ

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