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【市況】中国の動向や原油相場に振らされやすい需給状況が続く【クロージング】


14日の日経平均は大幅に反落。474.68円安の17240.95円(出来高概算26億株)で取引を終えた。13日の米国市場では原油先安感が根強く、NYダウは364ドル安と大幅に下落し、シカゴ日経225先物清算値は大阪比490円安の17210円だった。これにさや寄せする格好から幅広い銘柄に売りが先行し、日経平均は前日の上昇部分を帳消しにした。

その後も中国・上海市場の下げが投資家のセンチメントを悪化させており、模様眺めムードの中、一時16944.41円と昨年9月末以来の17000円を割り込む場面もみられた。ただし、大引けにかけては上海指数がプラスに転じたこともあり、急速に下げ幅を縮めている

昨年9月末以来の17000円割れにより、いったんはボトム形成が意識されやすいところではある。しかし、需給面ではオイルマネーとみられる海外資金の流出が続いているとの見方もあり、明確なボトムを確認しづらい状況であろう。まずは原油先物相場の落ち着きやオイルマネー等の資金流出の流れが一巡するのを見極める必要がありそうだ。それまでは、中国の動向や原油相場に振らされやすい需給状況が続く。また、中東情勢の緊張が高まっていることも、注視する必要があろう。

物色は決算などの個別材料のほか、フィンテックなどのテーマ株物色が継続。ただし、外部環境が不透明な中では、中小型株を中心とした個人主体の売買になりそうだ。強いトレンドの銘柄等は資金回転が利きやすく、短期筋の資金が集中しやすい。

《AK》

 提供:フィスコ

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