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【特集】【中国の視点】高騰する上海不動産、16年はさらに7%上昇の強気予想


中国A株式市場は年明けてから2回のサーキットブレーカーが発動され、取引は中止された。一方、株式市場とは対照的に、上海など主要都市の不動産市場が上昇し続けている。一部の資金は株式市場から不動産市場に流入しているとの見方が出ている。

上海市中心部で売り出されている住宅の価格は今年、1平方メートル(平米)10万元(約180万円)まで上昇し、昨年の1平米あたり6万元を大幅に上回っている。また、金融街近いところの住宅価格は1平米あたり15万元まで上昇している。

上昇し続けている上海不動産について、バブルだと懸念されている一方、これからまだ上昇するとの強気見方も出ている。ニューヨークやロンドン、香港、東京など金融街に近い住宅価格は1平米当たり人民元に換算すると平均で60万元となり、上海の住宅価格がまだ割安だとの意見が出ている。一部では、2016年の上海市の住宅価格が7%上昇するとの予測が出ている。

一方、上海市の平均年収がニューヨークやロンドンなどを大幅に下回っており、現在の不動産価格が年収から計算するとやっぱりバブルだとの見方は海外で優勢になっている。

とはいえ、中心部の不動産に投資している外国人オーナーや中国人富裕層からみると、割安だといえる。また、上海など国際都市の不動産価格について、現地住民の年収で計算するのは説明がつかないところもあると指摘され、上海の不動産価格が今後も上昇する可能性があると予想されている。
《ZN》

 提供:フィスコ

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