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【特集】スターティア Research Memo(9):電力小売参入に向けてPPSパートナー選定などを進める


■中期成長を担う新商材

(5)電力小売

電力の小売はこれまで、大規模な事業者向けの領域においては自由化されていたが、家庭用や小口商店(コンビニ向け)などが多く含まれる50kW未満の低圧・小口分野については規制が続いていた。2016年4月からはこの部分も自由化され、電力小売が完全自由化されることになる。スターティア<3393>の顧客は中小企業が主体であり、一部は既に自由化されている50kW以上2,000kW未満の高圧分野の規模の企業と考えられるが、大部分の顧客企業(既存・潜在ともに)は低圧分野であると弊社では推測している。

電力小売は特定電気事業者(PPS)登録をした事業者が来期以降の成長分野として高い期待をかける分野だ。これらPPS企業は、様々な業種の企業と代理店契約を結んで販売網を構築したり、バランシンググループと呼ばれるPPS企業の集まりを形成して販売網を形成するなど電力小売を推進する計画だ。

これに対して、同社は今のところ、電力を扱うことは決定しているものの、パートナーとなるPPS事業者の選定も含めて、まだ最終的な電力小売事業への参入形態が決まっていない。弊社では、電力小売は、同社においては既存客への重ね売りはもちろんのこと、スターティア光とのセット販売などで、新規顧客開拓にも威力を発揮すると期待している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《RT》

 提供:フィスコ

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