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【特集】インタースペース Research Memo(1):2016年9月期は増収増益の見通し、再成長局面に入る


インタースペース<2122>はアフィリエイト広告を中心としたインターネット広告事業と育児支援サイト「ママスタジアム」を中心としたメディア運営事業を手掛けている。また、インドネシアやタイ、ベトナムなど東南アジアでアフィリエイトサービス事業を立ち上げており、今後は海外事業にも注力していく方針だ。

2015年9月期の通期連結業績は、売上高が前期比19.5%増の20,065百万円、営業利益が同55.4%減の348百万円となった。主力のアフィリエイト広告が金融・EC向けを中心に伸長し、売上高は過去最高を連続更新したものの、今後の成長を見据えた人員増強や広告宣伝費の増加、ゲーム事業の低調が響いて、営業利益は6期ぶりに減益に転じた。ただ、8月に修正した会社計画からは若干上回って着地し、四半期ベースで見ても第4四半期(2015年7月?9月期)の営業利益は前年同期比14.6%増と2ケタの増益となり、業績は再成長局面に入ったと言える。その背景には、不調であったメディア事業を縮小するなどのコスト調整した結果も大きいととらえ、評価できる。

2016年9月期は売上高が前期比8.8%増の21,826百万円、営業利益が同72.2%増の600百万円と増収増益となる見通し。アフィリエイト広告の拡大に加えて、新規事業となるネイティブアドが本格的に立ち上がる。また、広告運用の効率化や販管費の一部抑制により、収益性の向上を図っていく方針だ。さらには、不採算だったゲーム子会社を前期に売却したことで、200百万円弱の増益要因となる見込みだ。海外事業についてはまだ先行投資段階が続くものの、業績計画は保守的で上振れの可能性があると弊社では見ている。

同社は中期経営計画として売上高25,000百万円、営業利益1,500百万円を目標に掲げている。インターネット広告事業では、既存事業の最大化と収益性の改善、メディア運営事業では利益貢献の最大化に注力し、成長ポテンシャルの高い海外事業やネイティブアド事業に経営資源を投下し、目標を達成していく考えだ。

■Check Point
・2015年9月通期は増収減益で着地、売上高は過去最高200億円を更新
・2016年9月期業績は増収・大幅な増益へと反転の見通し
・配当性向15%?20%程度を目安に配当、2016年9月期は8円予想

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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