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【市況】米国株見通し:中国の為替介入観測受け買い先行か、不安は残り上昇は限定的に


『米株式市場』


8日のNY市場は続落。注目された米雇用統計は、予想を大幅に上振れたことで米国株は買い先行となった。しかし、賃金の上昇鈍化や原油価格の一段安が材料視されて反落。ダウ平均は167.65ドル安の16346.45、ナスダックは45.80ポイント安の4643.63。ダウ平均は年初の5営業日としては過去最大の下落となった。


週明けのアジア市場は、東京市場が休場となり中国株が手がかりとなった。ただ、中国経済の減速懸念が残り、上海総合指数は大幅安に。しかし、中国当局はその後ドル売り・人民元買い介入に踏み切ったとの観測が広がり、リスク回避の動きは後退。欧州株は総じて上昇に転じたほか、米国株先物はプラス圏推移。米国株は買い先行となろう。


ただ、中国経済への警戒感は完全に払拭されておらず、米国株は自律反発にとどまる公算が大きい。24時発表の米・12月労働市場情勢指数のほか、日本時間12日2時40分のロックハート米アトランタ連銀総裁による講演では、市場コンセンサスである年4回の利上げに関する思惑が強まる見通し。

《TY》

 提供:フィスコ

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