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【市況】11日の中国本土市場概況:上海総合指数は大幅安、保険・証券株などが売られる


11日の中国本土マーケットは大幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は前営業日比169.71ポイント(5.33%)安の3016.70ポイントと急反落した。約4カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。上海A株指数も下落し、177.22ポイント(5.31%)安の3157.71ポイントで引けた。外貨建てB株相場も急落。上海B株指数が31.25ポイント(8.06%)安の356.23ポイント、深センB株指数が70.49ポイント(5.64%)安の1180.40ポイントで終えた。

投資家のセンチメントが冷え込む。物価指標の低迷を背景に、国内景気の先行き不安が改めて意識された。先週末9日に公表された昨年12月の物価統計は、消費者物価指数(CPI)がプラス1.6%(予想も↑1.6%、前月は↑1.5%)、生産者物価指数(PPI)がマイナス5.9%(予想は↓5.8%、前月は↓5.9%)という結果。


CPIは前月に続き上昇したものの、通年の平均上昇率は1.4%にとどまり、政府目標の「3%前後」を大きく下回った。PPIに関しては、46カ月連続で前年を下回るなど、デフレ圧力の高まりが企業活動の低迷を露呈している。中国人民銀行(中央銀行)が朝方、人民元レートの基準値を先週末に続き元高方向に設定したものの、元の先安感は根強く、特に好感する買いはみられない。

業種別では、保険株と証券株の下げが目立つ。中国人寿保険(601628/SH)が7.1%安、中信証券(600030/SH)が6.8%安で引けた。銀行株や不動産株も売られている。景気動向に敏感な資源・素材株も急落。発電設備やゼネコンのインフラ関連株もさえない。ITハイテク関連株やバイオ医薬関連株、消費関連株、自動車株なども値を下げている。
【亜州IR】

《MK》

 提供:フィスコ

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