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【市況】<マ-ケット日報> 2016年1月8日

 8日の市場は日経平均が5日続落。終値は前日比69円安の1万7697円で、昨年9月30日以来の安値をつけて引けた。日経平均の年初からの5連敗は戦後に東証が再開してから初のこと。度重なる外部からの売り材料で不名誉な記録を作ってしまった。この日は中国株の下げは一服したものの、連休前や今晩の米雇用統計の発表を控え、積極的な買いは入りづらかったようである。

 昨日の米国市場は中国株急落や人民元切り下げなど受けてダウ平均は大幅続落。1万6500ドル台の引けは昨年10月2日以来約3カ月ぶりとなった。1日の下げ幅は昨年9月1日(469ドル安)以来の規模。この日は中国ショックを契機に原油安も進み、WTI(原油先物)はリーマンショック時を下回る12年ぶりの安値を示現している。ハイテク株の多いナスダック指数は年をまたいでの6連敗という状況。さて、世界的な株安が米国でも止まらなかったことから、本日の東京市場は日経平均が朝方から200円を超える下げでスタートした。円相場が1ドル=117円台半ばまで急伸していたことも売り材料に。その後は短期的な下げ過ぎや、中国が人民元の水準をやや切り上げたことで買い戻しが入り、一転して200円高まで値を戻す場面があった。しかし、根本的な中国不安は拭い切れず、終盤は連休前や米雇用統計を控えた様子見となり、株価は再びマイナス圏へと落ちて引けている。来週はここまでの下げピッチの早さからどこかで反発に転じるだろうが、反発の規模は中国次第というところが大きく読みにくい状況だ。(ストック・データバンク 編集部)

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