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【特集】日本アジア投資 Research Memo(12):メガソーラー事業投資など安定収益を目指した投資を拡大


■今後の事業戦略

(2)インカムゲイン志向型投資の拡大

ベンチャー投資やプライベートエクティ投資によるハイリスク・ハイリターン型の収益への依存度を是正するため、安定収益の拡大を目指しているが、その中核にあるのは、メガソーラー事業投資である。前述のとおり、2018年3月期には100MWのプロジェクトを完成させ、売電を開始する計画であるが、さらに2020年3月期までには、販管費を安定収益(ファンドの運営報酬とインカムゲイン)でカバーする体制を目指している。

一方、懸念材料としては、今後開発する案件において固定買取価格の低下に対応した採算性の確保が挙げられる。日本アジア投資<8518>は、発電所の設計コスト削減や、プロジェクトに対する金融機関から調達資金の割合(レバレッジ)を増やすなど、採算性を高める手法を探っていく方針であり、プロジェクトファイナンスのアレンジ能力やノウハウ、各パートナーとの協業が生かせる同社にとっては、むしろ真骨頂を発揮できるところと言えよう。また、メガソーラー以外の再生可能エネルギー投資(地熱・風力・バイオマス)への取り組みも検討しているようだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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