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【市況】サーキットブレーカー制度停止の中国安定なら、予想以上のリバウンドも/オープニングコメント


 8日の東京市場は中国の動向を睨みながらの相場展開になろう。中国経済への懸念が強まる中、人民元安の進行を受けてアジア、欧州株が全面安となり、その流れを受けて7日の米国市場ではNYダウが一時400ドルを超える下落となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円安の17570円であり、まずはこれにさや寄せする格好となろう。指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>は7日、15年9-11月期決算を発表。暖冬の影響から大幅減益となり、同社の下げが日経平均の重石にもなる。

 売り一巡後は中国市場の動向を見極める流れになろう。株価の急な変動を防ぐために導入されたばかりの「サーキットブレーカー」制度が、逆に株価の下落を助長しているとして、急きょ停止されることになった。この制度の停止により、市場が落ち着きをみせてくるかが注目されよう。中国はボラティリティの高い状況となるため、目が離せないであろう。

 中国経済の不透明感が強いなか、世界の金融市場を揺さぶっている中国が落ち着きを見せてくることになれば、東京市場もリバウンドが意識されてくる。日経平均は年初から1200円超下げているが、このところは中国市場の始まりと合わせて売り仕掛け的な流れが強まっていたように映る。ショートポジションは相当積み上がっていると考えられるため、中国次第では相当なリバウンドも意識されやすいだろう。
《AK》

 提供:フィスコ

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