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【市況】7日の中国本土市場概況:上海総合7.3%安と急反落、開始30分で終日取引停止


7日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は前日比245.95ポイント(7.32%)安の3115.89ポイントと急反落した。約3カ月ぶりの安値を切り下げている。上海A株指数も下落し、257.38ポイント(7.31%)安の3261.16ポイントで引けた。外貨建てB株相場も急落。上海B株指数が31.05ポイント(7.60%)安の377.74ポイント、深センB株指数が55.46ポイント(4.36%)安の1216.63ポイントで引けた。  再びサーキットブレーカーを発動。上海、深センの両取引所は7日、両市場の主要300銘柄で構成する「滬深300指数(CSI300指数)」の下落率が7%に達したため、現地時間の午前10時58分から、すべての株式、ファンド、転換社債(CB)などの取引を終日停止した。

これに先立つ午前10時42分には、同指数の下落率が5%に達したのを受け、15分間の売買一時停止措置を実施している。ただ、売買再開後も下げの勢いは止まらなかった。この日の取引は15分にも満たなかった。サーキットブレーカーの発動は、今月4日に続き2度目となる。

主要指数の上海総合指数は、朝方からほぼ全面安の展開。人民元安の進行を背景に、中国からの資金流出や人民元資産の目減りなどが警戒されている。中国人民銀行(中央銀行)は7日、人民元の対ドル基準値を8日連続で元安方向に設定。2011年3月以来の元安水準に達した。景気の先行き不安も強まっている。6日に発表したリポートで、世界銀行は中国の2016年の国内総生産(GDP)成長率予想を6.7%に下方修正した。前日にストップ高で引けた鉄鋼大手の宝山鋼鉄(600019/SH)が値幅制限いっぱいまで下げ、石炭大手の中国神華能源(601088/SH)もストップ安。金融株やインフラ関連株などの下げも目立つ。全業種が値下がりしている。

本土マーケットでは今月1日付で、サーキットブレーカー制度が導入された。CSI300指数を基準とし、騰落率が5%に達した場合、15分間の売買一時停止措置が発動される。このほか、午後2時45分以降に騰落率が5%に達した場合、または取引時間中(時間にかかわらず)に騰落率が7%に達した場合は、終日売買停止となる仕組み。

【亜州IR】
《ZN》

 提供:フィスコ

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