市場ニュース

戻る
 

【市況】波乱のスタートか、地政学リスクで資源価格にらみ


『米株式市場』


12月31日のNY市場は下落。原油の供給過剰懸念を受けて欧州株が全面安となり、米国株も軟調推移となった。週間新規失業保険申請件数が予想より増加したことなども嫌気された。ダウ平均は178.84ドル安の17425.03、ナスダックは58.44ポイント安の5007.41。


グローベックスの米株先物は、NYダウHで270ドル安程度を織り込んでおり、波乱のスタートになりそうである。中国の2015年12月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が低調だったのを受けて上海指数が大幅安に。上海指数はサーキットブレーカー発動を交えての下げとなる中、日本市場のほか、欧州市場へも波及している。12月の独製造業PMI改定値は予想を上回ったが、反応は限定的。


その他、サウジアラビアがイスラム教シーア派の有力指導者ニムル師を処刑し、サウジとイランの関係が悪化するなど地政学リスクの高まりを背景に原油先物相場が上昇しており、資源関連への動向が注目される。なお、経済指標ではISM製造業景気指数(12月)、建設支出(11月)が予定されている。

《TY》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均