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【市況】昨年同様、大発会は不安定なスタートに【クロージング】


4日の日経平均は大幅に反落。582.73円安の18450.98円(出来高概算19億8000万株)で取引を終えた。中国の2015年12月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が低調だったのを受けて中国・上海指数が大幅安に。上海指数はサーキットブレーカー発動を交えての下げとなる中、為替市場では1ドル119円台の円高となり、日本株市場ではインデックスに絡んだ売買が日経平均を押し下げる格好となった。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1700を超えており、全体の8割を超えている。もっとも、日経平均は3%超の下落、TOPIXは2%を超える下げとなっているが、ジャスダック平均は0.34%にとどまっているほか、マザーズ指数は0.04%の上昇と、中小型株は相対的に底堅い動きをみせている。

昨年同様、大発会は不安定なスタートとなった。2015年の大発会は42円安だったが、翌6日は525円安となっていた。14年末からの大納会を含めた4営業日続落で935円下げていた。今回は大発会での下げ幅としてはリーマンショック前の08年に次いで過去2番目の大きさだったが、インデックスに絡んだ影響でもあり、投資家は意外と冷静だろう。

また、短期的な資金が中心なほか、過熱感が警戒されるものの、フィンテックや自動運転車関連などへの物色が活発である。値動きが荒いとはいえ、昨年末からの物色が続いていることから、需給は悪くないだろう。

《AK》

 提供:フィスコ

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